長く歩けばアルツハイマー型痴呆は遠ざかる

Tsubono Reportより

長く歩けばアルツハイマー型痴呆は遠ざかる
歩行と痴呆に関する論文の一つは、ハワイの日系人高齢男性を対象とする前向きコホート研究です(JAMA 292:1447-1453、2004)。1991-93年に、71?93歳の男性3734人を対象としてベースライン調査を行い、平均的な1日の歩行距離を尋ねました。
その結果、1日の歩行距離が3.2km(2マイル)を超えるグループと比べて、3.2km以下1.6km超、1.6km以下0.4km以上、0.4km未満のグループでは、痴呆の発生率がそれぞれ1.33倍、1.75倍、 1.93倍でした。つまり、1日の歩行距離が短くなるほど、痴呆症のリスクが高くなるという結果でした。痴呆の病型別に見ると、アルツハイマー型では有意な結果でしたが、血管型と混合型では(症例数が少ないせいもあり)有意な結果にはなりませんでした。
http://www.metamedica.com/asahi/200411.html