喫煙と痴呆との負の相関

昨日、会社で食事をしているときに喫煙と痴呆との負の相関があると話を聞いた。「喫煙によるリスクはあるけれども、痴呆による介護のコストを考えたら必ずしも喫煙が悪いとは言えないのでは?」というような話の流れ。
話題に上った文献がこれかは判らないけれど、パーキンソン病との負の相関はあるかもしれない。
でも、やっぱり喫煙した方がトータルな医療費が低くなるということにはなりそうには無いですよね。

喫煙と神経疾患

喫煙科学研究財団Webサイトより

喫煙と神経疾患
喫煙がパーキンソン病の発症を抑制する機序としては、喫煙により体内に吸収される一酸化炭素黒質神経細胞に発生したフリーラジカルを排除することによる可能性が考えられる13)。またパーキンソン病を引き起こす化学物質としてN-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydro pyridine (MPTP)があり、MPTP は B 型モノアミン酸化酵素(MAO-B)により MPP+ に変換することにより毒性を発揮するが、一酸化炭素などの抗過酸化物が MPTP の毒性を軽減すること、ニコチンが MPP+ の取り込みを抑制すること、たばこに含まれる 4-phenylpyridineは MAO-Bを阻害することなどが示され、また喫煙者の血小板の MAO-B 活性は対照と比べて低値を示すことが報告されている。そのほか、ニコチンが副腎においてドパミンを含むカテコールアミン系の律則酵素であるチロシン水酸化酵素の遊離を促進すること、たばこに含まれる hydradine がカテコールアミンの取り込みを阻害することが示されている。
http://www.srf.or.jp/histoly/papers/11.html

>続・がんとタバコ

高知医療センター

続・がんとタバコ
喫煙者は感染症に対する抵抗力が強く,アルツハイマ−型痴呆やパ−キンソン病,潰瘍性大腸炎になりにくいという デ−タがある.果たして事実だろうか.
http://www007.upp.so-net.ne.jp/pathology/data-39.htm