様変わりする癌診療の「今」

日経メディカル オンライン

様変わりする癌診療の「今」
国民の2人に1人は癌にかかり、3人に1人は癌で死亡している現代。さらに2015年には、現時点で300万人に上る癌経験者が540万人にまで急増するとされる。
手術のトピックスは、低侵襲化の一層の進行。
放射線治療では、病巣に集中して放射線を当てる技術が進み、早期の非小細胞肺癌や食道癌、子宮頸癌などでは放射線治療だけで根治も目指せるようになった。
薬物治療も大きく変わってきた。特に、ここ数年でかなりの種類が登場した分子標的薬は、癌細胞が持つ特定の分子をターゲットにして癌細胞の増殖を止めるという作用機序を持つ。正常な細胞まで攻撃する従来の抗癌剤とは、効果・副作用の出方が全く違うのだ。まだ特効薬とはいえないものの、今までなら治療が難しかった患者を救える可能性が広がってきた。
こうした最新の治療を支えるために、今急務となっているのが開業医の参画だ。術後の早期退院が進み、薬物治療や放射線治療など、治療の場はどんどん外来に移行している。地域の中で癌経験者をフォローする仕組みが求められているのだ。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200712/505013.html
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