元麻布春男の週刊PCホットライン-DellがAMD CPUを採用するとすれば

PC Watchより


元麻布春男の週刊PCホットライン
DellAMD CPUを採用するとすれば

このところ全世界的に株高傾向にあるが、その中においてもひときわ健闘している会社がある。それはAMDだ。
こうした強気の基盤となっているのが、現在の同社製マイクロプロセッサ(OpteronAthlon 64)の高い競争力であることは間違いない。それを背景に、さまざまなことが言われる。
中でもとびきりポピュラーなものが、世界最大のシェアを持つPCベンダであるDellAMDのプロセッサを採用するのか、ということだ。実は、先週 AMDの株が5%跳ね上がったのは、アメリカのある証券会社のアナリストが、Dellが近い将来AMDのプロセッサを採用するだろう、というレポートを出したからだと言われている。おそらく、CESでDellのマイケル・デル会長がAMD製プロセッサの採用を否定しなかったこと、現在市場で一部のAMDプロセッサが品薄になっていることが根拠ではないかと思われる。
しかしDellAMDのプロセッサ採用を否定しないのは、今に始まったことではない。というか、AMD製のプロセッサを使わない、と言ったことはないのではないかと思う。また、一部にはDellAMD製のプロセッサを採用したことがない、と言われているが、大昔、AMDIntelのセカンドソースだった時代(80286の時代)には、採用していたことがあったハズだ(だからといって、別に何ということもないのだが)。早い話、証券会社(と一部の投資家)は常に株価を上げる材料を探しており、現在ちょっと行き過ぎたところが見られる、ということなのではないかと思う。
もしDellAMD製プロセッサを採用するとした場合、最も可能性が高いと筆者が思うのは1〜4Wayクラスのメインストリームサーバーだ。2005 年、東工大が選定したクラスタベースのスーパーコンピュータが、NECを主契約者としながら、ノードとしてサン・マイクロシステムズから供給を受ける Opteron搭載サーバーを採用することが象徴しているように、現在最もAMD製プロセッサ(Opteron)の強みが生きる分野である。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0118/hot405.htm

今年初めの記事ですが、サーバに採用されることが示唆されていました。
元麻布春男さんといえばPC互換機黎明期のPCフォーラムという雑誌(正確にはムック)でよく記事を書かれていたことを思い出します。その頃から元麻布春男さんの書かれる記事は非常に好きでした。今でもPC系のライターの中では一番好きかもしれません。