VAIO type Uの実機を見に行く

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久々にとがったSony製品のVAIO type U
先行予約エントリーはしているのですが、やはり実機を見てから決断したいと思い、お台場ソニースタイルまで行ってきました。
午後1時過ぎに到着したのですが、予想に反してType Uの前にはお客さんはおらず、椅子に座ってじっくりと試すことが出来ました。

キーボード

Type Uでもっとも注目されるのがスライド式のキーボードだと思います。IT系のメディアでのレビューでも"慣れが必要"という評価が多かったと思うのですが、個人的には"いつまでたってもなれることは出来ない"様に思えました。キーの大きさやストロークはサイズを考えるとしょうがないと思いますが、キートップがフラットになっているためにどのキーを押しているのかが全くわからないのは致命的だと感じました。また横幅が広いために、両親指でタイプしようとすると、真ん中のキーがどうしても遠く打ちづらかったです。

手書き入力

キーボードは予想以上に使いづらかったのですが、逆に手書き入力は予想以上に使えると感じました。手書き用のパレットを横と縦に設定できるのですが、縦に設定したときが特に使いやすかった。元々日本語は縦書きで発展してきたということもあるのでしょうか、縦書きの原稿用紙に書き込むような感覚で書き込むことができました。手書き入力の時にはPoboxと同じような先読みの変換が利用することが出来、使い込めばかなりの長文も入力出来ると思います。付属の細いスタイラスではなくもう少ししっかりとしたもので使えば、さらに利用感は向上するでしょう。キーボードが期待はずれだっただけにこの手書き入力に関してはうれしい発見でした。

ディスプレイ

サイズは小さいものの、PDAや携帯ゲーム機などとは別次元の美しさ。フォトストレージとしても十分使え、簡単なレタッチであれば十分出先でこなせると思います。そうなるとHDDの容量が30GBが最高であるのが残念に思えます。

GPSユニット

Type Uと同時に発売されるGPSユニットは係員の方によると単独では利用できないとのこと。たとえばGPSだけを持って移動し、帰宅してから軌跡を読み取るという使い方は出来ない様です。プレインストールされている地図ソフトのPro Atlasがカーナビ的な使い方が出来ないだけに、現時点ではあまり利用価値は内容に思いました。2万弱という価格を考えると、Bluetoothで接続が容易であっても、GARMINなどのGPSユニットの方が今の自分には魅力的です。

結論

少し前にでた「デジタル デンスケ」と同じくソニーらしさを強く感じる製品。改良された後継機種を出してもらうためにも是非"人柱"になりたいが、価格を考えると少しとまどってしまう。コンパクトな外付けのキーボードを使えばかなり使用感は上がると思うが、そうしてしまうと商品のコンセプトから逸脱してしまう気がする。キーボードがもう少し使いやすければ無理をしてでも欲しかったが、現状では見送りの気持ちの方が大きい。ただ、受注開始のメールが来たら気が変わってしまうかもしれませんが。

VAIO type U