石油超大国ブラジルの衝撃

日経ビジネスオンラインより

石油超大国ブラジルの衝撃
11月8日、ペトロブラスはトゥピ油田・ガス田で確認埋蔵量50億〜80億バレルの軽質油および天然ガスを発見したと発表した。同油田は、ブラジル南部の沖合155海里(約287キロメートル)の海底に位置し、英BGグループとポルトガルのガルプエネルジアも権益の一部を所有している。2000年にカザフスタンで120億バレルの油田が発見されて以来の世界最大油田であるとともに、深海油田としては空前の規模だ。
さらに特筆すべきは、ペトロブラスが今回の発見を“ほんの序の口”と考えていることだ。今後国内で続々と“エレファント級”の油田が発見される可能性があると見ているのだ。(NBO注:エレファントとは、10億バレルを超える巨大油田を指す業界用語)
とはいえ、トゥピ油田の開発は技術的にかなりの困難が伴い、規模の割に生産コストは高めになると予想されている。ペトロブラスの国内油田での生産量は、現在日量180万バレル。トゥピ油田を見込んだ投資額は今後5年間で1120億ドルに膨れ上がるもようだ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20071128/141768/