ウォークマンの挑戦は続く?

AV Watchより

ウォークマンの挑戦は続く?
ハードウェアやユニークなコンセプトに可能性を感じさせるが、不安点はやはりCONNECT Playerの完成度だ。マシンがインテリジェンスをもって、ユーザーの思考をアシストし、結果的にユーザーエクスペリエンスを高めるという思想は理解できるが、現状の完成度、特に動作の遅さと、動作状態をいまひとつ理解できないインターフェイスは早急に修正して欲しい点だ。
少なくとも、初めてデジタルオーディオプレーヤーを扱うユーザーが安心して利用できるようなアプリケーションとは言えないし、マニア層でも扱いに困ってしまう完成度だ。また、1.5Mbps以上のブロードバンド環境が求められるというのも、裾野が広がりつつあるオーディオプレーヤー市場に投入される戦略製品としては疑問を感じるところ。ネットワーク化は一つの大きな差別化ポイントとは思うが、それも、まずは基本的な機能がしっかり扱えることという条件があってこそ。現時点では、ユーザー体験という観点から見て、決してほめられるソフトウェアではない。プラットフォームとしての可能性はあるのかもしれないが、現状のソフトウェア-ハードウェアのトータルの完成度は、歴代のネットワークウォークマンに及ばない。
SonicStageも当初はかなり不満の多いアプリケーションだったが、MDというレガシーなデバイスをベースにしていたという理由は理解できた。しかし、CONNECT Playerフルスクラッチで起こした最新のアプリケーションで、ソニー最高のブランドでもあるウォークマンの復活を期した重要な戦略製品のためのもの。
アーティストリンクやインテリジェントシャッフルなどは機能としては面白いが、基本的なユーザーエクスペリエンスを犠牲にしてまで実現するモノだろうか? 今後のアップデートで解消できると考えているのかもしれないが、もう少し基本的な使い勝手を向上させた上で新機能を追加してもよかったのではないだろうか。WMAAACの対応などもアナウンスしているものの、なによりCONNECT Playerの完成度を上げることが、新ウォークマンAの魅力を向上させる最善策なのは間違いないと感じる。
ハードウェアは新日本語検索の導入や、新しいインターフェイスなど見るべきポイントも多い。価格面でも6GB容量で28,800円程度と、iPod nanoと比較しても十分な競争力がある。容量を考えれば、こちらを選ぶという選択肢も十分アリだろう。
アプリケーションの完成度やMP3に対応できずに出遅れたソニーが、新たなユーザー体験を提示し、iPodの後塵を拝した時代に終わりを告げる戦略商品が「ウォークマンA」のはず。このプラットフォームを手なずけて、本当に使いやすい製品に仕上げていけるのか。ソニーの“挑戦”はまだまだ続くのかもしれない。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051125/dev137.htm

もう僕には関係のないことですが、Walkman-AとCONNECT Playerは期待が大きかっただけに失望も大きかった。
アルバム単位の管理になれてしまった自分はiTunesが使いやすいソフトだと思わなかったのですが、柔軟なスマートプレイリストなどで工夫でいくらでも使い勝手があげられることがわかって考え方が変わりました。
音楽を聴くことが目的であって、正直バグの多いソフトを我慢して使うことにはもう疲れました。
ちょうどLosslessのフォーマットでライブラリの構築をやり直そうと思っていたのでそれで踏ん切りがつきました。
Apple Losslessが再生できるようになったらまたお会いしましょう。
それまでさようなら。