退屈を蹂躙するもの

MeganeII RS試乗記

ギアボックストラブルでディーラーに車を持って行ったところ、オレンジ色のメガーヌが止まっていました。それは紛れもないRS。店長が「乗ってみる?」といってくださったので、喜んで試乗させてもらいました。話を聞くと本当は今日別のディーラーに運ばれるはずだったのこと。トラブルのおかげで乗ることが出来たということになります。
ちなみにルノー厚木インター店には金曜日まであるとのこと。興味がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
さて、本題のRSです。試乗した時間がちょうど通勤時間で道が混んでいたため残念ながらいつものワインディングを走ることは出来ませんでした。しかし、東名厚木−東名秦野中井の往復でもその真価の一端をかいま見ることは出来ました。
まずとてもいいと思ったのがシフトのフィーリングです。まだおろしたてのはず(走行距離170Km)なのですが、非常になめらかに入ります。ルーテシアRSでは気になったストロークの大きさ(身長160cmの自分では座席をもっとも前にしても5速に入れるのが一苦労でした)が改善されていて、どのギアにも小気味よく入れることが出来ました。このトランスミッションは日産製のはずなのですがこれだけでも買う価値があると思いました。
走った第一印象は思った以上に乗り心地がよいこと。2.0プレミアムと同じ17インチのはずですが、それよりも快適に感じました。ただ、以前乗った2.0プレミアムはワゴンでハッチよりも足回りが引き締めている(らしい)ことと走った道が高速主体で路面状態がよかったためにそういう印象を持ったのかもしれません。
久しぶりの左MTですが、下からあふれ出るトルクとシフトフィールの良さで全く緊張感無しに走ることが出来ました。他の試乗記などを読むと大人な味付けという評価が多いように思います。確かにゆっくりしっとりと走ることも可能ですが、少しでも派手にアクセルをあけるとどの速度域からでも強力に加速していきます。17インチのスポーツタイヤということで限界域は高いはずなのですが、1速や2速で踏み込めば簡単にタイヤは悲鳴を上げたちまちESPが介入します。
高速道路では6速MTの恩恵もあり高速のクルージングも快適です。そのあたりがルーテシアRSとの違いを感じます。
ブレーキのタッチもかなりよくワインディングに行けばかなりのハイペースで走れるのではないかと思います。想像しただけでわくわくしてしまいます。
たくさんの車に乗ったわけではありませんが、今まで乗った車なかでもっとも面白かった車だと断言できます。正直「今の1.6よりもいいかも。。。」と頭をよぎってしまいました。東名を走りながらこのままどこかに行ってしまおうかと真剣に思いました。値段のことを考えなければベストのMeganeかもしれません。高いとはいっても諸経費込みで400万を超えない値段。フェラーリやポルシェとは違って現実味がある数字です。
ただ、少し前に追加された2.0のMTもRSと同じミッションを採用しているとのこと。エンジンを使い切るという意味ではあえて2.0のMTという選択肢もあるのかなぁとも思いました。いつか機会があれば2.0のMTにも試乗してみたいものです。
今のMeganeとは10年つきあおうと思っていました。次がいつになるかはわかりませんが、もし乗り換えることがあればMegane RSは有力な選択肢になると思います。