実用とレジスタンスの間

メガーヌ・ツーリングワゴン試乗記
試乗したのは2.0プレミアム。3つあるグレードの内最上級にあたります。
見た目で他のグレードとの大きな違う点は17インチのアルミホイールを標準で履くことと内装が革張りになること。個人の好みだと思いますが、外観は大きめのホイールを履いているせいか引き締まったように見えます。内装は1.6のカジュアルなものに比べるとかなり高級感があるように感じます。座った感じは少し堅めですが、使っていくうちに馴染んでいくでしょう。ハッチバックは先代のメガーヌと比べると明らかに後席のニースペースが狭いと感じました。ツーリングワゴンはハッチバックと比べホイールベースが60mm延長されており、そのほとんど後席のニースペース確保に使われているため、だいぶ広くなったように思いました。荷室はラグナと比べたら狭いですが、ハッチバックと比べたら広大と言える広さ。ハッチバックとの色分けがハッキリしていてわかりやすいと思います。
乗り込んでまず高速へ。加速は1.6と比べると明らかにいいのですが、その差があまり体感できない印象。個体差かもしれませんが、それよりも3000回転を超える辺りからのがさつな感じのエンジン音が気になります。自分の1.6はもう少し(音量は大差ないですが)いい音がするように思うのですが、これにはひいき目も多少あるかもしれません。高速で120キロで巡航したときに大体3000回転。このときのエンジン音が1.6と比べて大きいのです。他の試乗記であったようにトップのギアがもう少し高ければがさつなエンジン音を聞かずにすむのになぁと思います。また高速道路の継ぎ目を乗り越える時に自分の車*1割と大きめのショックを感じました。17インチのタイヤのせいなのかそれとも1500キロという走行距離のせいなのか原因は判りません。
高速を降りて下道へ。あいにく混んでいたのであまりペースは上げられませんでしたが、ワインディングを走った感じではハッチバックとの差は自分にはあまり感じませんでした。ただ、強いていえばブレーキングをしてステアリングを入れたときのノーズの動きがハッチバックよりやや緩慢かもしれません。しかしラグナ・ワゴンと比べたら軽快と言えるもので、走らせて楽しくない事はありません。
結論としてはあのお尻にこだわらなければとても便利に使える車だと思います。またお尻が普通でもデザインは他の車と比べて優位性はあると思います。ただ、実用本位で考えればラグナを買うかなぁと思いました。ラグナは走らせて楽しいとはあまり言えないですが、(メガーヌも疲れないのですが)メガーヌ以上に長距離走ったときに疲れないと思います。またラゲッジスペースも全然広いと思いますし。(ルノーで)ワゴンを買われるのであれば両方とも見てみることをお奨めします。個人的にですが、ラグナは地味ですが実車は結構格好いいと思います。

*1:メガーヌ1.6HB走行距離22000km