メタボ健診の影響によるがん検診の停滞が心配

日経メディカル オンラインより

メタボ健診の影響によるがん検診の停滞が心配
*1の専門は、癌を早期に発見し、早期の治療へつなげる「検診」です。これは、健康状態を評価し、隠れた疾患や危険因子の有無を調べる「健診」と少し異なりますが、健康な人を対象としている点、受診者に死亡率減少をはじめとする利益=健康結果(health outcome)の改善がもたらされるかについて、科学的な証拠を示す必要がある点など、基盤は共通です。ただ、この証拠、つまりエビデンスの有無に関しては、両者に違いがあります。

検診は、死亡率減少を実現することが目的で、そのためには「有効な検診」を「正しく」行う体制作りが極めて重要です。科学的に有効性の確立した検診を実施する、その有効性を最大化し、不利益を最小化するために、精度管理(事業評価)を行う、そして受診率を上げる対策を講ずることで、初めて目的達成が可能になります。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200802/505579.html

*1:国立がんセンターがん予防・検診研究センター検診技術開発部長 斎藤 博 氏