技能オリンピックとクレイモデル

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技能オリンピックとクレイモデル
11月14日から21日にかけて、静岡県沼津市静岡市で「第39回技能五輪国際大会」(技能オリンピック)が開催されました。日本で開催されるのは1985年以来だそうです。今回は初めて国際アビリンピック(障害者の技能競技大会)と同時に開催され、熱戦が繰り広げられました。
自動車関連種目が行われた沼津市の会場に行ってきました。自動車関連の正式種目は3つあります。「自動車板金」「車体塗装」、そして自動車の点検、修理を行う「自動車工」です。それ以外に併催イベントとして、クレイモデル製作の実演がありました。
国際イベントとあって、会場には外国人の姿が目立ちました。中でもクレイモデルは珍しいのか、盛んに写真を撮っている外国人が多く見受けられました。
ただし、会場で流れていたビデオを一通り見なければ、自動車のデザインプロセスは分かりません。おそらく多くの見学者は、クレイモデルがどの段階で作られているのかが分からなかったと思います。また、クレイモデル製作を実演している場所も、分かりやすいとは言えませんでした。技能オリンピックでクレイモデル製作が正式種目となっていないのは残念なことです。
高校生たちがアニメ製作に魅せられていたのは、見た目の分かりやすさだけではなく、人の心を捉える斬新な発想(物語性)があるからではないでしょうか。アナログの技を次世代に継承するためには、新しい価値を生む発想が求められます。クレイモデルも、それがあってこそ次世代の正式種目になれるのかもしれません。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20071128/141771/

技能があってもそれを生かす場がなければ意味が無く、現状ではそれがネックになっているというのが他の「技能五輪」関連の報道を見た印象です。
そういう意味で、この記事は自分の感覚とはずれていると感じました。