一期一会

先週の土曜日に誕生日のお祝いで電話をしたときには元気だった祖父が今はICUにいることを思うと、命の儚さを感じずにはいられない。
最近一生に一度しかないこの瞬間を大切にしようと再確認したつもりだったが、まだまだ認識が甘かったと痛感する。
今日行われた血腫の摘出手術自体はうまくいき予後も順調だと母から報告があった。しかし生死の境にいらっしゃることにはかわりはない。
叶うことならば4日前に電話で話したようにまた祖父と言葉を交わしたい。
手のひらからこぼれそうになるそのときまで、そのことがそれほど大切なことだとは思わなかった。
正直に告白すると、3年ぶりに涙を流して泣いた。
僕は弱い人間だ。