バルトの楽園

この夏休みは母を連れて四国に行く予定にしています。
メインの目的は「バルトの楽園(がくえん)」舞台になった板東の地を訪れること。
せっかくなので僕も予習をかねて見に行ってきました。
バルトの楽園制作委員会オフィシャルより

バルトの楽園
1914年、第一次世界大戦で日本軍は、ドイツの極東根拠地・中国の青島(チンタオ)を攻略した。ドイツ兵4700人は捕虜として送還され、日本各地にある収容所に収められる事となる。
厳しい待遇が当然な収容所の中で、奇跡の様な収容所が徳島にあった。板東俘虜収容所の所長を務める会津人の松江豊寿(まつえとよひさ)は、陸軍の上層部の意志に背いてまでも、捕虜達の人権を遵守し、寛容な待遇をさせた。捕虜達は、パンを焼く事も、新聞を印刷する事も、楽器を演奏する事も、さらにはビールを飲む事さえ許された。また、言語・習慣・文化の異なる地域住民の暖かさに触れ、収容所生活の中で、生きる喜びをみいだして行く。
そして、休戦条約調印、大ドイツ帝国は崩壊する。自由を宣告された捕虜達は、松江豊寿や所員、そして地域住民に感謝を込めて、日本で初めてベートーベン作曲『交響曲第九番 歓喜の歌』を演奏する事に挑戦したのであった。
http://www.bart-movie.jp/index.html

最初、映画制作会社のオフィシャルページを見たとき、松平健の「ひげ」がとても気になり、映画の内容にも一抹の不安を覚えました。
映画内でもドイツ指揮官の"クルト・ハインリッヒ"に真っ先につっこまれていましたが、映画を見進めるうちになるほどねと謎の一部は理解しました。
134分という日本映画としてはながめの作品であるにもかかわらずその長さを感じさせず一気に見せる良い作品だと思いました。
ただ個人的に気になる点はクライマックスの演奏とエンドロールでの演奏会の映像です。
実際には限られた環境(楽器や演奏者がそろわない)状況だったので演奏の質が低くとも、その手作り感を感じさせるような演奏の方が良かったのではないかと感じました。
また、エンドロールでいかに第九が日本で愛されているかを表したかったのだと思うのですが、個人的には蛇足のように思えました。
結論としては人に安心してお奨めできる良い映画だったと思います。
もうそろそろ上映している映画館も減っているよう(自分もかなり探さなければいけませんでした)なので、
ごらんになりたい方はお早めに。
DVDを待つという手もありますが、日本映画のDVDは高いので余りお奨めできません。

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