Undoing Ruin by Darkest Hour

アンドゥーイング・ルイン

アンドゥーイング・ルイン

アメリカ出身のHeavy Metalバンドの4th。
前作はスウェーデンフレデリック・ノードストロームのプロデュースのもとレコーディングされた。確かに音作りといい曲調といい北欧のメロディック・デスの影響を色濃く感じた。目まぐるしいまでの曲の展開や、やや唐突なエンディングは初期"Dark Tranquillity"に通じる物があった。ただメロディアスなリフは非凡な物を感じたが全体的な出来としては(すごく)良くもなく悪くもなくというところで、同じ文脈で語られることが多いであろう"Killswitch Engage"や"Shadowsfall"などと比べるとインパクトに欠けた。
本作にはあまり期待していなかったこともありその出来には驚きを感じた。良い意味で曲に落ち着きがあり元々持っていたメロディアスなリフや展開が生かされている。曲の幅も広がり"Slayer"を思わせるThrash Metal直系の曲やスローなインストルメンタルが良いアクセントになっている。"デヴィン・タウンゼント"のプロデュースでレコーディングされているがそのせいか音質的にも聞きやすくなった。
まだまだ伸びしろはあるように思うので次回作以降にはさらなる飛躍を期待する。
85点。